皆様お久ぶりです。季節もだいぶ様変わりし薄着と言うより着ぶくれしないといられなくなりました。色々思う事もありまして暫くインスタグラムでの発信しかしておりませんでしたが漸くキーボードに触れることにいたしました 。
さて表題のお話ですが何故今期の手賀沼が釣れ始めたのか。それは「密漁者の激減」に他なりません。何故減ったのかは当然理由があります。数年前から当倶楽部が推し進めた密漁者の撲滅運動の効果が出始めたという事です。幸いにもここ手賀沼ではヘラブナ以外の漁は禁止されています。つまりもんどり(お魚キラー)や四手網などの使用はあくまで漁です。当然一般の方の使用は禁止です。(もちろん竿による釣りは大丈夫です)もし学術的調査など特殊な理由で使用する場合でも千葉県知事の許可が必要となります。当然水域を管理している漁協にも許可を得なければなりません。(※現在漁業組合員以外の使用は許可しておりません。但し前記の許可も併せて必要となります)この様な理由で一般の方の使用は出来ません。但しこの事実を知らない方なども一部おりますのでこれは周知が足らないのが原因と思いますので周辺地域の取り扱い店などにもこれから周知の輪を広げていこうかと思っておりますので是非ご協力をお願いいたします。
こんな良かれと始めた運動も当初「そんな事しても無駄だ」とか「迷惑だからやめた方がいい」とか同じ釣り人達から言われ続けました。この人たちはなんでこんな言葉を私に浴びせるのだろう?自分達の釣り場を守って行かなくて良いのか?と当初とても疑問に思いましたが後に良く考えればただ釣れればいいだけの方々だったんだなと理解しました。その方々は結局釣れなくなったらいなくなってしまう様な無責任な人達でした。そこで釣りをするならその環境を守り育てるような自助努力は絶対必要なはず、自分が直接協力出来ないのであれば行動している方々に資金面などでの協力という手もあります。それが出来ないのならもはやそこで釣りをする資格はない人と言う事です。いくら釣りが上手い、他人より沢山釣るとかだけで尊敬を得てもそこに魚がいなければ釣れません。これが真理です。考えも無しで沢山釣る事ばかりに重きを置き、釣れなくなったらサヨウナラ。そんな考え方でいる釣り人としての自尊心のない方々は誠に残念ではありますが私個人としてはこのままここには戻って来ないでほしいと思います。この趣旨を理解して応援してくれた皆様は釣れなくなってもちゃんと手賀沼で頑張っていました。やはり心構えが違いますね。
苦言はさておき、我々だけではここまで速やかにここまで出来なかったと思います。やはり地元の漁協の協力もあっての事です。当初は漁協側も「こいつは一体何を言っているんだ?」と全く理解してもらえませんでしたが足しげく通い、諦めず何度も状況を説明した結果ここまでの良い状況になりました。何事も無駄だと思っても行動する。そうすればいつかは花が咲くという事です。今では非常に手間をおかけしていますが遊漁券販売の巡回中に密漁者に対して警察に通報してくれる様になりました。こういった協力者のおかげで今の手賀沼が有るのです。決して皆様が購入した遊漁券は無駄になってはおりません。確かにたなご達の放流まではしてもらえませんが環境整備や密漁者対策などは協力して頂いてます。そこでたなご釣りをしていながら「放流していないから払わない!」と罵声を浴びせるとか釣りをやめて逃げ出すとか残念ながら大人としてはありえない行動をとる方々がまだ沢山います。遊漁券を徴収している方は「バス釣りの人達」はきちっと支払うのに他の釣りをする人たちは文句を言う方が非常に多いとこぼしています。これは皆様の勘違いによるものだと思われます。漁業権のある場所では漁業組合がそのエリアを管理する立場にあります。もちろん国の機関でさえ漁業組合に伺いを立てる場合もあります。以前にも書いたと思いますが守り手である漁業組合が無くなった場所は見るも無残な状況になっています。今回の手賀川の車両での関係者以外通行禁止(看板にて表示されております)になった際に釣り人の権利を認めてもらい遊漁券を買ってくれた方は関係者であるとしてくれたのも漁協です。でなければ車両での手賀川釣行はままならないところでした。漁協側からすれば釣り人はいうなればお金を支払ってくれるお客様です。こちらから希望を提案すれば考慮し出来得る事であれば協力もしてくれます。その話し合いを釣り人側が否定しては前に進みません。(私も少しでも釣り人側の意見が通るようにと人身御供?として漁業組合員となりました)なかでも一番ダメなのは話し合う事もせず、さも「俺はこう思ってるのにあいつらはやらない」とか自分の思い込みだけを平気で言う人間です。講釈ごもっともと信じるのは勝手ですがやらない人ほど弁が立つもの。信じるなとは言いませんが「信じるか信じないかは貴方次第です」とだけは言っておきます。長くなりましたが釣り場の環境整備も漁業組合の仕事のひとつです。相談はお金はかかりません。何か希望や疑問点がありましたら漁業組合へ相談すべきかと思います。(出来る出来ないは別ですが…)勿論提案すれば自ら協力するのは当たり前です。
途中とてもとても長くなりましたが出来るだけたなご釣りをする方もこんな事を言われない様に改善していきたいものです。個人的な希望ですがはやく「バス釣りやたなご釣りの人達は~」と言われたいですね。
さてまたまた話は変わりますがこのたび当倶楽部で協力している「手賀沼スクールヤード」(所謂昔の林間学校の様なものでしょうか?)が千葉県知事より表彰される事となりました。手賀沼の自然と触れ合う教育と言うことで農家の方や自然愛好家の方が協力しています。当方は漁業の部門での協力です。(一応漁業組合員となっていますからw)フィッシングセンター敷地内の鱒釣り堀を利用し「釣ってさばいて食べる」という食育の教育の実践です。当方は勿論釣りの講師役です。その中でただ釣りをするだけでなく、食べる事は命を頂くこと。頂きますは命を頂くという意味であり食べ物を決して粗末にしない。自分たちの健康はその犠牲になった命の上に成り立っていることを教えています。子供たちは釣りを通してそのことを学んでいきます。また「釣りは楽しいものである」という認識を持って釣り人の裾野を広げてくれるはずです。そんな希望を含めて昨年より協力しておりました。今年も数回にわたり約150人ほどの生徒に教えました。なんでも一番人気で抽選に当たらないと参加出来ないそうで釣りの人気の高さが伺えます。再びここに釣りに訪れてくれる子もいました。そんな子達が釣りを一生涯の趣味として愛好してくれることを望みます。
あまりたなご釣りとは関係ありませんが当俱楽部は釣りの啓蒙団体としてこんな事もやっています。他にも子供釣り教室も開催しておりますのでご興味ありましたらお子様とご参加ください。
さあ今年もたなご釣りの本格的なシーズンがやって参りました。残念ながらやはり乱獲が祟って釣れなくなった沢山の釣り場の情報も聞き及んでいます。(こちらは理由は良くわかりませんが手賀沼の冬の名所が役所により立ち入り禁止となってしまうなど大変残念なことになっています)
冬に釣れてこそたなご釣りの真髄です。その前に叩き過ぎればそうなるに決まってます。その事を理解して頂き、釣りをある程度セーブしてもらわなければならない必要性を感じています。「何を馬鹿な事を言っているんだ。今釣れればそれで良いだろう」そうお思いの方はその場所から移動しないでください。他の釣り場の方が迷惑しています。そして釣れなくなった場所で何故釣れなくなったか考えを巡らせてください。そこに真理がある筈です。何度も申し上げますが海外でも同様の事が起きて厳しいルールが設けられるようになりました。ましてやタイリクバラタナゴは公的に放流する事がままならない魚種となってしまいました。放流すれば闇放流、密放流として環境団体から目の敵にされた挙句に場合によっては水を抜かれます。一般の方ですら外来種は悪であるという認識をマスコミにより刷り込みされていますので残念ながらこちら側の意見は全く通用いたしません。(※在来種も含めたなご類は公的な放流は極めて難しい状況です)今あなたが手にしている魚は現在は非常に貴重であり大事な釣りの資源です。この事ご理解ください。
ではまた。
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