色々と考えさせられますね。


 先日釣具店でいつもお世話になっているマルキュー株式会社様のカタログを入手いたしました。今年はフィッシングショーも無く、(電信上ではありました。)何か寂しい気もしておりましたので興味深く読ませていただきました。毎年釣り餌等の自然界に与える影響等研究成果のレポートが乗っており、参考にさせて頂いておりました。

 今年も例年の通り(より具体的に)記載されておりましたのでフムフムと感心しながら読ませて頂きました。以前からより自然分解の容易な餌づくり等、エコロジーに対応した取り組みには頭の下がる思いでしたが相変わらずの姿勢とても素晴らしいです。

 

 中でも面白かったのは良く色々なところで釣りのセミナー等の講師をされております奥山文弥氏のコラム「いい釣りをいつまでも」です。当倶楽部の理念とも重なるところが多かったので全文では無いですが一部抜粋させていただきます。

 「与えるより与えよ、と言う人生の格言があります、これから人に教える人もほら釣れたと釣らせるだけでなくその喜びも共有すべきです。~俺が釣るという独占欲よりはみんなで釣ろうという教える喜びを味わう人が増えれば自分も他人も共に楽しいという自他共楽の精神が芽生えます。場所を独り占めすることなく皆で釣りが楽しめる環境になっていきます。~にわかに増えた釣り人へも情報共有し、知らなければ教えてあげるという寛容な気持ちを持ち環境を考える事を浸透させてください。~」

 この度のゴミや釣りのマナー等、昨今の釣り場で実際に直面している問題を提起されております。そして解決策の提案もございます。やはり気になっていたのは私だけでは無かったようです。釣りの技術の向上も良いのですが、その事のみを偏重し過ぎている時勢に対し一石を投じられた様です。何度も申し上げますが「釣りは伝承の遊び」という事をお忘れなく。伝えるものが居なければ絶えてしまうものです。(人も対象魚も同じです)

 何故、考える必要があるかご理解いただけたでしょうか?

楽しく釣りをするにあたり、多少の対価は必要です。ギブアンドテイクです。

その事をお忘れなく。


口直しにK理事が本日仕留めた透明麟でも。


ではまた。

日本たなご釣り倶楽部

釣りは伝承の遊びです。 現在、様々な釣りが消えています。 このたなご釣りも消えないように後世に伝えられたらと思います。