本日は都内のとある公園にお花見を兼て散歩に向かいました。勿論、昨日の教訓を得て釣れない場所では竿を握らないと心に難く誓って出発です。(弱気ですね)まずこの時期はお花見釣りが出来る場所と自分勝手に決めつけハンドルを切ります。車を走らせる事、小一時間。現場に近づくにつれ車窓から散り始めの桜の花が見えます。今年は花見も自粛になり、近所の桜まつりも中止になりました。とても寂しい春です。そんな事を思いながらいつもの場所に停車しチラリ横を見ると居ました。春を惜しむかの様にお花見釣り場に釣り人が糸を垂らしています。これ幸いとばかりにご夫婦で釣りをされている方に近づきます。このご時世ですから離れて見物していると遠目から見ても銘品と見受けられる竿を振っていらっしゃいます。これは面白い話が聞けるかもと挨拶をし話しかけるとなんと江戸和竿の雄である中台やすお(竿中)さんでした。こんな所で仕事さぼっちゃ駄目ですよと言うとちゃんと仕事は終わらせて来ましたとの事。いやはや失礼をいたしました。詫び詫び本日の釣果を伺うと本命のたなご様は今日は機嫌が悪く、専らクチボソ君との会話に耽っておりました。流石の名人も形無しです。暫し歓談の後、お別れのご挨拶をし、次の釣り人へ話を伺いに向かいます。
こちらは賑やかなおじさん達です。楽しそうに話しながら釣りをしていますがウキを見つめている目は真剣そのもの。釣果を伺う竿中さんと同様でやはりあまり釣れないとの事。しかし2週前は中々の釣果が上がっていたようです。やはりこの間の降雪が原因でしょうか?こちらも暫し歓談の後、次の釣り人へ向かいました。
こちらはお若い方で仕事がお休みで舎人の方から自転車でやってきましたとの事。やはり電車などの交通機関に乗る事に不安を覚えている様子で「もし会社の同僚にうつしたらと思うと乗れません」とこぼしていました。釣果を伺うとさっぱりアタリなしで子供の時の釣果が嘘の様ですとおっしゃっていました。ご多聞にもれずやはり昔の方が釣れたというお話。何か物悲しいですね。やはりこの様な話が出ない様に今後とも釣り場の環境は守っていかなければならないと感じました。これは私共の微力な力ではどうしようもありません。皆様の気構えが重要です。是非お気に留めて釣りを楽しんで下さる様お願い申し上げます。ではまた。
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