2023年倶楽部員更新の期日が終了いたしました。今年も更新して頂いた方々誠に有難う御座いました。当倶楽部の倶楽部員としての矜持、そして当倶楽部が提唱しております将来のたなご釣りの在り方をご理解頂き誠に有難う御座います。これから新年度も引き続き宜しくお願いいたします。残念ながら更新して頂けなかった方々も居りましたが色々とご都合があるのでしょう。また機会が御座いましたら友人としてお会いいたしたいと思います。
さて当倶楽部も釣りの団体として「公益財団法人日本釣振興会」に所属しております。今年で2年目に入りますが様々な大手メーカーや歴史のある団体が所属しており、末席を汚す私としては(倶楽部員の皆様は別ですw)全く身の引き締まる思いです。そしてこの度、釣りの普及促進の功績を認められ来年からではありますが安全に係わる備品などが頂けそうです。他にもお話したい事はありますがそれは決定したおりにお話ししたいと思います。
6月も色々ありました。手賀沼スクールヤード(※勿論平日もあり)もいよいよ後半戦に突入。このペースで行くと昨年の倍以上の小学生の生徒の皆様に釣りを教える事になります。釣りに興味のある子供たちがいかに多いかは常に定員オーバーで抽選になる事で伺えます。小物釣りではありますが自然との触れ合いを望む子供たちが多い事を大変うれしく思います。また当倶楽部のホームであるここ手賀沼でその一歩を踏み出してもらい将来の日本の釣りを支える釣り人の一端を担って頂けたら幸いです。
他にはTGOC主催WESTⅤIⅬⅬを会場に「手賀沼フルキャスト」が開催されました。手賀沼の釣りが盛り上がればと言う老婆心も働き、陰ながらお手伝い致しました。有名メーカーも参加して頂き大変盛況のうちに終了いたしました。
この開催数日前に取材でKEITECHの馬路代表とWBSプロの赤羽氏が手賀沼に来ると言うので物見遊山に伺いました。お二人とも見事結果を出された様で掲載誌を見るのが楽しみです。さて赤羽氏とお会いするのは私がバスのトーナメントの世界から暫く前に退いたので実に数年ぶり。そそくさと挨拶をすると開口一番に例の環境団体のお話をされ大変心配して頂きました。直接その話を赤羽氏と交わしたことも無く、逆にこちらがビックリです。包み漏らさずアンテナを張り、些細な自分達には関係ないと思われる事でも気にかけていてくれるんだなと感じました。残念ながらたなごの方々から私自身がその言葉は終ぞ聞くことが出来ませんでした…。またフルキャストを企画した若い子達とも様々な意見交換をいたしましたがやはりフィールドや自然環境、そして釣りの将来を憂いているのは残念ながらバス釣りの方々がステージが上なのかも知れません。それはその世界を牽引している指導者がしっかりとした思想のもと活動していることに他なりません。またこれはたなご釣りの世界で当倶楽部の発言力の無さを如実に感じる出来事でもあります。思想の違う他人への批判やアジテーションをするのは個人の考え方や主張を尊び、自分なりのリベラルを掲げている私的にはあまり好きではないので控えておりましたがこれからのたなご釣りと言う文化の継承を考えていく場合にはこの考え方を改めた方が良いのかなと思う出来事であります。
そして幸學の池ですが水質浄化用のホテイアオイが成長に適温なのか大変な勢いでぐいぐいと増え、採っても直ぐに増える有様…。猫さんもびっくりの世界です。ところで肝心のたなご達はと言うと端っこで固まっていた針子も鱮っぽくなり、堂々と池全体を親と一緒に泳ぎ回っています。但し胃袋が小さいので親魚より餌の回数が多いのでこちらも大変…。(然しまだまだニチバラやマタナゴや何故かヤリの婚姻色が残っており目の保養になります。)挙句このところの猛暑により毎日熱中症気味で筋肉痛に苛まれています。親戚にはどこの南国の人?とか言われ自他ともに認める真っ黒こげの姿に…。もとより体の具合が悪いせいで新陳代謝が落ち、皮も剥けずメラニン色素が沈着していくばかりです。やばいですね(笑)
そうそうミニコミ誌ではありますが「てがくま新聞」に当倶楽部の活動を取材して頂きました。手賀沼周辺で暮らしている皆様に我々のたなご釣り、そしてその将来に向けての活動が周知されることを祈ります。
インスタでお知らせしたので視聴して頂いた方も多いかと思いますがEテレにて放映した「ギョギョっとサカナスター」と言う宮澤正之さん(芸名はサカナ君、何とお父様は囲碁棋士)が出ている番組に何故かマブナの回で当倶楽部が撮影に全面協力いたしました。残念ながら釣果には恵まれませんでしたがハタキを見て大変興奮しておりました。実に可愛い方だなと思いましたよ。番組もしっかり学問の世界でしたので良かったと思います。少しでも魚に興味を持つ子供たちが増えるように頑張って下さい。
さて余談になりますがバス釣りの方が増えて今までと釣り場の景色が違うと仰られる方がいました。その方のお話ではヘラ釣りの方々ばかりだったのにこれは異様な光景である。と言うご指摘でした。実は似たような話で関東ではヘラ釣りがまだ流行り始めの頃にマブナ釣り愛好者の方々が同様の事を言っていたと聞いたのを思い出しました。マブナ釣りは探り歩く釣り、一方ヘラブナ釣りは釣り座を構え動きません。マブナ釣りの方々はそれを異様な光景と受け取り、その動かないスタイルから「でん坊」と呼んでいました。やがて移動が主なスタイルであるのが億劫に感じたのかマブナ釣り愛好家は減り、(各家庭に自動車という文化が定着したのも要因。荷物の多いヘラブナ釣りが苦にならなくなった事。東京タナ研さんのバスで釣り場まで移動と言うスタイルはまだ各家庭に車が無かった頃の名残りなんでしょうね)この流行を大手メーカーが商機と見たのか更に力を入れ、釣りで競技が出来ると言う新しいジャンルのヘラブナ釣り、その愛好家がマブナ釣り師の居なくなったその場所に根を下ろしました。暫くヘラブナ釣りの天下が続きましたが若年層を邪険にした為に後進の育成がままならず、ゴルフにもレジャーの王様の座を奪われ、現在では愛好者の高齢化が進み、その数をめっきり減らしました。そしてその穴を埋めんがばかりとルアーと言う目新しい道具立てで釣るバス釣りが流行を見せ始めました。古くは関東でしたが琵琶湖で釣れ始めるとそれは一気に加速しました。広大なフィールドでの釣り。アメリカ製の高額なボートを使用してのアメリカンスタイルの釣りが出来る様になりました。やがてアメリカ同様にトーナメントが始まり、ただの釣り大会ではなく、高額な賞金が出るまでになりました。また高額な道具が飛ぶように売れ各メーカーもセールスの為にプロフェッショナルアングラー(これは海の船釣りにまで広がりましたね。ある意味バスのおかげかも知れません)などを抱え込みその成績に一喜一憂する人間も増えて来ました。しかし良い事は続きません。バスと言う魚は食物連鎖の上位に位置する魚です。最初は増えますが数年もするとその数を減らし始めやがては姿を見る事も稀になります。本国アメリカの研究ではそう言ったデータが既にあり、そうならない様に各湖に見合った放流プログラムが実施されています。日本では愛好家により千葉県にある雄蛇ケ池で検証されております。さてバスと言う魚は本当に全ての魚を食い尽くすのか?それは否でしょう。元々食害の話の発端の記事が捏造であった事がその全てです。それをあたかも事実であると大手マスコミが喧伝し、それを真実であると信用した国民の口伝えであり、ある事実を隠蔽する為のスケープゴートとして国からも利用されました。と言う事は沢山の雇用等を生み出したりしたこの魚はお金を生み出す錬金術の道具としては間違いなく高いポテンシャルを持った魚であると言わざるを得ないでしょう。それは釣り人、釣り具メーカー、そして環境団体も含めですが…。
可也脱線しましたが釣り(文化)の変遷は最初は奇異に映るもの慣れれば普通の景色です。昔は長髪が不良の証だったし、テクノも今ではポップスのジャンル?のひとつです。
だって鮎もルアー釣りですよ。某社の鮎ルアーなんか馬鹿にしていたのに…。某社の先見の明にシャッポを脱がざるを得ません。あの時は若輩者ながら大変失礼な事を申し上げて誠に申し訳ございません💦
最後になりますがひとつ寓話を。
昔アフリカ地域で開催されたラリーで現地の子供が競技中の車に轢かれ亡くなってしまい主催者側が多額の慰謝料をその両親に支払いました。
さて翌年も同エリアでそのラリーは開催されました。するとどうでしょう。向かってくるラリーカーに向け親が子供を投げ始めたではありませんか…。
そう。昨年の事故で慰謝料を手にしたのを見た現地の方々が慰謝料欲しさに子供を投げたのです。つまりは巨額なお金は人を狂わすと言う事。本来であれば子は宝です。その宝を上回る金額を目にしてしまった時、人は狂います。目的を見失います。
〇〇団体が過ぎた〇〇保護に走り、逆に〇〇破壊をしてしまう。最近良く聞く話ではありますが失敗しても誰も責任を取らないのは何故なんでしょう?先日手賀沼清掃の時に昔手賀沼の水質浄化の為に空芯菜を育てる為の浮き漁礁が朽ちてゴミとなって手賀沼を逆に汚しておりました。綺麗にする為に汚してしまう。非常に残念であり悲劇であります。思い付きは良いのでしょうがただそれを現実のものへと昇華させる発想が足りない。研究者の方が考えたのでしょうが経済を知らなすぎる。知識人が話すことがすべて正しいとは限りません。以前にもお話いたしましたが先ず自分で考え検証する事。他人に言われたことは鵜呑みにしない。なんでも疑えとは申し上げませんが一度自分の中で落とし込み検証してください。おのずと結果が付いてくる筈です。
ではまた。
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