大雨には参りました…。

 いやいや参りました。線状降水帯の大雨のおかげで手賀沼も大増水です。当日、翌日も道路も冠水している所もありました。おかげで水路がどこにあるか判らない状況でした。こんな時に釣りをすると普段穏やかな流れの水路も急流になっています。良く農家の方が流されるのはこういう状況です。幸いにも釣り人が流されたとの情報も入らず一安心。さて当幸學の池も軽微ですが増水被害に逢いました。この池はフィッシングセンターの雨水がここに殆ど貯まる構造になっており、溢れる寸前にまでなりましたが何とか持ちこたえました。然し桟橋に取り残された魚たちがお亡くなりに…。可哀想な事をしました。今日見た感じでは針子達も沢山餌を食べて元気に泳ぎ回っており、まるで何もなかったかの様です。手賀沼も二日経ち水位はだいぶ落ち着いてきましたがまだどちゃ濁り状態。魚達もまだ右往左往している所でしょう。直近で散布された農薬の混入も心配されます。案の定レンギョが上流の方で大量死しているみたいです。下流域もこれから沢山の魚が腹を見せ浮くことでしょう。然し毎度のことながら何とかなりませんかね…。

では増水時の様子をご覧下さい。

さてその一週間前は北浦~霞ヶ浦に浮いておりました。


 久しぶりの潮来マリーナのスロープ。まだ風もなく穏やかです。(午後から大荒れに…)

 何故かと言うとTANAGOFISHINGFESTIVALの取材に来てくれたつり人社の新人のT君との約束を果たしにやって参りました。ガイドは旧友であるワールドバスソサエティーの前選手会長の岡正孝プロ。メガバス、霞デザイン他の契約プロです。昔の人は知っている釣り具藤岡率いるチームゴジラのメンバーでもありました。


 駆るははレンジャーℤ21のヤマハ250HP。(米国では275HP)安心、安全、釣りしやすいの三拍子揃ったボートです。アメリカでも高級バスボートの部類でお値段はなんと中古住宅1軒分になります…💦もはや購入を考える事すらままなりません。私の頃は円高でまだマシでしたね(笑)

 さあトレーラーをランチングさせていざ出発!4サイクルのエンジン音は静かで快適そのもの。2サイクルの轟音が懐かしく感じられます。そんなこんなで数か所周りますがアタリもありません。当然魚っ気も…。はてさてどういう事か伺うとやはり近年の農薬の影響か年々魚の数が減って居るとか。そういえば昔ならこの時期はユスリ蚊(赤虫の成虫)が大量発生しており船や衣服に大量に張り付いて取れなくなってしまう時期です。しかし全く張り付いてはおりません。当然これらを餌としている魚達も増えようがありません。稚魚が餓死しているという噂は実に真実味を帯びて来ました。肝心の水域の魚を食い尽くす呼ばわりされているバスの釣果を聞くと今年に入って4匹との清々しい?回答を得ました。魚が居なくなる原因はやはり別にあるのでは…と思わざる得ない証言を得ました。マスコミの捏造報道などもあり湾曲されて伝わっている害魚論争。そういえば20代くらいの頃におじさん達に今のうちに釣っておきなさい。30年後にいは幻になっているよwと良く聞かされていましたがまさか本当になるとは…。米国のデータが真実であったのがまざまざと感じられます。それに対して日本では捏造やら専門でもない方々があれやこれやいい加減な事を言いまくり、未だに害魚のレッテルを貼られております。バスが原因であるならば彼らがほぼ絶滅に近い水域で未だに魚達が激減している理由は何故なんでしょう?実は原因は他にあり、それを隠すためのスケープゴートに過ぎないのでは?と考えるのが常識的判断だと思います。まだ自然を人間の手でどうにか出来るなんて妄想を掲げている方々がおりますが完全に自然を舐めた発言です。自然の異物を取り込みバランスを保つ能力と言うものは実に凄まじいものがあります。バスが居なくなるのもその過程です。スパンを長く見れば適正な数に落ち着きます。収入を得る為に色々口実をつけてる方々もおりますが残念ながら居なくなればそれも絶たれます。今度はザリガニが…とかやっていますが大概にした方が良いと思いますがね。日本にとって重要な蛋白源となる日もそう遠くないでしょうから…。因みに霞ヶ浦の葦際のイシガイは以前にも書きましたが沖のじゃかごの為に水流を絶たれヘドロが貯まりほぼ絶滅だとか…。彼らは環境保護ではなく結果として実は破壊団体だったんですね。

 おっと脱線いたしました。話を元に戻しましょう。

 残念ながら天気予報通り午後からは一部大荒れになり、流石の21Fの船も波間に叩きつけられます。そして最新の船は真ん中にシート(クッション)がありません。鰐川のあたりの巨大な三角波のブレーンバスター波状攻撃に目から火花が飛んで居りました。遅いお昼休憩を挟んで更に色々手を尽くして頂き、終了間際にやっと来ました!キロアップの見事な魚体。やっとのことで役目を果たし胸をなでおろしました。(私と言うより長岡プロですね。お忙しい所、急なお願いでガイド受けて頂き有難うございました(^▽^)/)T君もこれを肥やしに良い編集者となってくれる事を期待しております。是非釣り人の裾野の広げる様な名分を貴誌に書き連ねて下さいませ。



 さて後日談。霞ヶ浦の生物の環境についてですが釣行後デスカッションする時間があり色々と話をいたしました。先ずカエルが鳴かなくなった事、そして蛍光灯などの明かりに群がる虫が激減している事。これは何を意味しているのか?その原因は何か?等様々な話をいたしました。バスは捕食者であり、豊かな環境であればそれに応じて数が増える生き物。とは言っても入り初めの頃とは違いあくまで適正量の増加です。彼らも食物連鎖の輪の中に入ればそれほど増えません。生き物が減る。これは分解者、もしくは生産者の大きな減少を意味していると思います。今よく話題にされるネオニコチノイド系農薬もその原因の一つだとは思いますがやはり異常気象による気候変動も大きく関係している筈です。これは地球が元の姿に戻る為の荒療治ではないかと私は考えています。対象は勿論我々人類です。盛者必衰の理あり。平家物語ではないですが正にこの言葉がしっくりくる状況ではあります。SDGSと声高に叫ばれていますが(その前はエコロジーでしたね)これは人が住みやすい(生存しやすい)環境の持続化可能社会を目指すと言う事です。これは人間の独りよがりではないかとかうがった見方をついついしてしまいますが果たして数年後にはこの言葉が果たして残っているだろうか?エコロジーの様に消えてしまうのかそれとも更に厳しい言葉となるのか?所詮人間様の勝手な都合。自然に対してはどうなのか甚だ疑問です…。

 最後に前回のひきに申し上げましたお話が漸く出来ます。なにせ色々御座いまして引っ張ってしまいましたw

 倶楽部員の継続の可否の書類が届いた方は既にご存じでしょうが実は幸學の池にクラブハウスなるものを設置する予定です。これで急な雨風から逃げられたり、ゆっくりと歓談する事も出来る筈です。そして私の日焼けも少し収まることでしょうw最後のはどうでもいいですが落ち着ける場所が出来るのは良い事です。いつも桟橋で日向ぼっこではどうにも品位が下がってしまいます。もう少し大人の空気感が欲しい所です。然しながら工事は自前。まだまだ忙しい日々が続きます。取り敢えず大雨があがったのを見計らい土木工事は何とか済ませました。次は設置と内装工事です。どうなることやらさてお立合いです!

因みにベースはこちらです。果たしてどんな大人の秘密基地になるのでしょうか?

 

ではまた。

日本たなご釣り倶楽部

釣りは伝承の遊びです。 現在、様々な釣りが消えています。 このたなご釣りも消えないように後世に伝えられたらと思います。