3月は更に忙しかった様な…。

 皆様お元気でしょうか?私も誕生日が過ぎ更に死期が近づいて…いやいや円熟味が増した筈です。そして誕生日ディナーの万〇のモーちゃん、ブーちゃんのおかげで少し生は伸びたと思います。

 さて世の中煩わしい話ばかりで少し辟易しております。右も左も東西南北無意味な自己主張が多くてなんだかな~の気分です。少しは楽しい事に目を向ければ良いのにと思うのですが何故かマウント取りたがりの方のお話ばかり…。刹那的に生きる事が多くなっている昨今ですが少しは先の事も考えた方が楽しいのではないかなぁ…と思う今日この頃です。

 さてさてお話はお魚の方に戻しましょう。たなご達も春真っ盛りです。各地で色づいたたなご達に出会え始めたお話が増えてきました。残念ながら釣り禁止やら魚がいなくなった話も聞こえてきますがそれは何も努力していない我々釣り人がいけない話で仕方がない事です。甘んじて受けるしかありません。それでもたなご達は頑張っています。我々は彼らを応援してあげないといけません。

 さて当倶楽部の「幸學の池」でも春の儚い鮮やかさが彩っております。


どの子を見ても只々美しいの一言に尽きます。

 美しく装った彼らは今年も沢山の子孫を残す事と思います。また来年も…。そうして生は繋がれて行くのです。彼らは子孫を残す事を第一欲求としておりますのでこの時期になると餌に見向きもしなくなります。只々子孫を残し累代を重ねる為、実に熾烈な戦いを行い、傷つき敗れたものの中には子孫を残す事も叶わず死を迎えるものもいます。その熾烈で苛烈な戦いの後が随所に見受けられる屍が水面に散見するのもこの時期です。やがてそうした躯が見えなくなった頃に若い弾ける様な新たな生が浮上します。彼らは外敵から身を守りながら、より頑強な身体になる為に、只々一生懸命に食べ続けます。中には食べすぎでショック症状を起こし、命を落とすものもいますがそれが淘汰というもの。仕方ありません。彼らは只々次の新たな生につなげる為に命がけで食べます。食べ続けます…。

 針子釣りはそうした彼らの習性を利用し、釣りあげてしまう釣りです。食欲が旺盛で数が多い彼らは数釣りの恰好のターゲットとなります。昔は研ぎ鈎の技術をはかるものとして魚の小ささを競いましたが現在では自作鈎と言うものが流行り、最早その意味も無くなりました。少しの細工で安易に限界のサイズが釣れてしまうのです。当然食欲旺盛の彼らは簡単に釣れてきます。数も釣れます。但し釣りあげた後の致死率があまりに高いのもまた事実。たなごを飼ったことがある方はお解りになるでしょうが2cm以下の魚はネットで掬っただけで鱗が取れたりします。そこから雑菌が入り投薬治療を余儀なくされることもしばしば…なんて事を経験したことがあるかと思います。つまりは落とし桶にずっと溜めるなど論外であり、釣りあげるのも考えなければいけないサイズであると私は考えます。何故なら魚の数が減れば釣り場の今後に必ず影響が出るからです。特にタイリクバラタナゴについては侵略的外来種の要注意種に指定されており、安易な放流など環境団体からの恰好の的になります。そして事実、彼らは生態系を乱しているのは我々釣り人であると糾弾してきました。彼らは釣りをする人間がいなくなれば魚はもとの姿を取り戻すと信じています。中には著名なたなご釣りの方もその仲間におりました。その事実を踏まえ色々と考えてください。現在の釣り環境で出来る事、また出来ない事、その中で当然我慢しなければいけない事も出てくるでしょう。もう昔のように潤沢に魚が釣れるところは少なくなりました。そして誠に残念ながら今は我慢の時です。今まで通り放っておけば何とかなる(事実何ともなりませんでした。彼らの思惑通りに事は進みました)なんて世迷い事を言わず、真剣に向き合って下さい。輪は狭まっています。その事だけは間違いありません…。

 まじめな話はここまで。

少し明るく楽しい話でもいたしましょう

 4月に向けて当倶楽部は新たなチャレンジをしています。詳細は後程。もう計画は始動していますので近々に発表する予定です。お楽しみに!

 実にあっさりなご報告ですがご期待下さい。

 ではまた。

 

日本たなご釣り倶楽部

釣りは伝承の遊びです。 現在、様々な釣りが消えています。 このたなご釣りも消えないように後世に伝えられたらと思います。