この度手賀沼漁業協同組合の理事に就任する事となりました。
元々は手賀沼水系のたなご等の密漁者に対する中で一人の釣り人としての限界を感じ千葉県や近隣の行政、警察に相談した結果、漁業権を持つ漁業組合と言う組織が当方の主張を受け止めるに値する団体であると言う事が判明しました。
相談に赴くと当初「そっち系の怖い人が来た」と思われたらしく中々話し合いに応じてくれませんでした。然しこちらも意地です。あきらめては何も変わりません。何度も訪問を重ねた結果漸くこちらの主張を理解してくれました。勿論同じく足繫く通った管轄の警察の後押しもありました。そして主張が通り漁業組合側が遊漁券の販売巡回の際に注意勧告をしてくれる様になりました。またこちら側でも密漁者の事例の報告などを警察側ともども行っておりました。その間訪問を続けていると漁協の使用をしていない施設がある事を知り、交渉の末にそれを借り受ける事が出来ました。但しそのままでは使用できないほど荒廃しており、改修工事期間数か月を要し漸くたなごを飼う環境を手にすることが出来ました。これが養殖用の池となります。翌年には隣の池も借り受けることが出来ましたがこちらは更に荒廃しており一年以上の大工事を要する事となりました。こちらが今現在倶楽部員の皆様が釣りを楽しんでいる池となります。その間施設を借り受けている事や密漁者に対して正式に警察に対応を求められる立場でもある組合員となりました。
然し道のりは中々険しいもの。漁業組合の中でも当方の主張に異を唱える者もいればあまつさえ邪魔をするものも居ました。勿論たなご釣り愛好家の中にも「その行為は無駄である」と決めつけられ賛同者は少なかったと記憶しております。苔の一念岩をも通すではありませんがそんな思いで今まで続けておりました。何を言われても間違ったことはしていないとの自負もあります。現在まで様々な辛酸をなめられさせられましたがまだ壊れかけの心臓は動いております。ただ誠に残念ながら右腕はだいぶ動かなくなりました…。釣りをする機会は本当に減りましたが多忙であるので丁度良いかとやせ我慢しております。
そんなおりに現行理事の退任の話が出た際、当方が今までの実績を買われての理事就任依頼の話が舞い込みました。勿論選挙もありましたが複数の理事からの力強い推薦もあり無事就任する事が出来ました。
漸くです…。当初の思いを果たすことが出来る立場になりました。少しでも手賀沼の釣り環境の改善(当然たなご釣りも)推し進める事を目標に多少行動内容をシフトして行きたいと思います。思いのすれ違いで当倶楽部から離れていった方々は今後の釣り人生に祝福を。まだ一緒に走り続ける事を選んでくれた方、新たにこの理想や考えに共感してくれた方々はこれからも引き続き宜しくお願い致します。少々面倒くさい事もあるかと思いますがそれはご容赦を…。皆様のお力をお借りして今後とも邁進する所存であります。
令和六年五月
手賀沼漁業異協同組合 理事就任に寄せて
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