本日は成人の日(考える事は大切です)

 本日は成人の日。いつもと違う雰囲気の町なかに新成人たちが右往左往しています。

 かく言う私も新成人の父。まさか自分の娘の成人の日にこんな事が起きるなんて夢にも思いませんでした。折角、成人式の為に買った晴れ着も泣いています。

 成人式が無くなり、晴れ着を着る事も無く過ごす新成人の方も多い様ですが、当家は神社のお参りくらいはと着付けをして出かけました。道すがら本来、成人式を行い門出を祝う筈の会場を横目に通りましたが、新成人の皆様が集まり写真など撮り合っていました。実に楽しそうです。暗い世の中ですが少しホッといたしました。

 そう、成人の日は一つの節目です。親の庇護から脱し、自分の力のみで生きて行く事の覚悟を決める、親との決別の日です。

 碌な人生を送らなかった私からですが成人の皆様にお祝いの言葉でも…。

 成人の皆様おめでとうございます。そしてお覚悟を。私共の頃とは違い、時代の波の大きなうねりが来ております。この大波に飲まれない様にお気を付けください。今の世の中、非常に辛い事が多いかと思いますが希望を持って頑張って下さい。そして皆様の人生に幸多からん事をお祈りいたします。

 さて話はたなごの方へ。

 今月の月刊つり人はたなご特集でした。

 たなご関連の記事が沢山載っていましたが当倶楽部関係の方々が多数載っていたのには驚きました。当倶楽部も多少たなご釣りの世界には寄与しているのかなと思うのが一つ。もう一つは技術面の部分。こちらは企画自体が少し勇み足かなとも思いました。もう少し技術面が熟成してからでも遅くないのではないかと感じました。そして情報だけでは道具の技術は上がっても釣りの腕前は決して上がらないという事。バスの世界でもそうですが道具の進歩のお陰で魚は格段に釣れるようになりましたが只それだけ。こう言う類の方はいざ釣れなくなれば道具の所為にします。例えばあるルアーを使っている人に質問するとします。なんでそれを使うの?と聞くと〇〇プロがこう言う場所で使う為に作ったから。と良くこんな回答が返ってきます。そこに使用している自分の考えは入ってません。それじゃあ面白くないだろう…。と思うのは私だけでしょうか?最近そんな回答の人が多いのが気になります。それと共に各メーカーの商品のオリジナリティーが無くなってしまったのが残念でなりません。まさか考えの無い方が売れる為だけに作っているのでしょうか?

 当倶楽部のホームページでは技術面の事にはあえて触れません。(触れませんでした)

 触れた方が良いのか迷っていましたが独自の理論のもとやって居られる方が非常に多いのでそれを静かに眺めているのもまた一考かと思っていました。

 然しながら実際はどうなんだろう?との疑問もありましたので当倶楽部で競技会なるものを開催いたしました。やはり真の実力者が勝ち上がりました。年間の上位入賞の方がその方々です。運も半分とは言いますが年間を走り切る実力は本物です。

 まだご参加願えない各所の名人の方々もいらっしゃると思いますが参加して己を知るというのも一つ大事な事です。是非参加して堂々と勝ち名乗りを上げて頂きたいものです。

 話が脱線いたしました。

 簡単に言うと道具の良し悪しも使う側の問題だという事です。

 そこに明確な意思が無ければどんなに良い物でも実力は発揮しません。

 製作者が幾らそこに思想を込めても感じない(考えない)方が使えばそれまでという事です。釣りのスタイルもそうです。自分に合わないスタイルでいくら練習してもダメです。合うスタイルを見つけ出してからそれを突き詰めそこから応用として苦手なスタイルを突き詰める方が上達は早い筈です。

 そこには明確な意思が宿ります。

 何をどうするか?それは自分で決める事です。そして考えてください。人に言われたから。誰かがやってくれるだろうは通用しません。これからは自分で考えて行動することが重要だと思います。人の情報を鵜呑みにせずに一旦自分なりに整理して行動してください。

 競技会の上位に入賞している方はそんな方々がと多いと考えています。

 今回のつり人も方法論としての位置づけとしては十分な内容でした。ただそれを考えも無しに鵜呑みにしている方が多数いらっしゃる事が悲しくそして残念でありません。それをそのままやるのでは無くあくまで参考として自分自身でそこに至る過程を楽しむ。それが出来ない方は飽きてしまうのも早いです。例えるなら推理小説を犯人が解った上で読む。そんな苦痛に満ちた行為でしょうか。だから皆様、技術の肝の部分は秘匿してください。気が付いた方がおりましたら「良くお解りになりましたね」と称賛してあげてください。

 バスの世界は雑誌などでは肝の部分はきちんと秘匿しております。

 露呈する時はトーナメント時の映像などでちらりと垣間見えますがそこには決して触れません。例えばなぜフロロカーボンラインを多用するのか?そこには特性としての重要な肝がありますが耐久性や感度などの話しかしません。一番魚が気にする事なのですが敢えて触れません。(プロでも気が付いていない方もいるかも知れません)

 k理事が技術の安売りはするなと良く言いますが実際に私もそう思います。

 これからたなご釣りがどう変容していくかは皆様次第ですが良い方向に向かえるようサゼッションはしていきたいと思っております。但しそれが間違いかどうか判断するのは皆様方です。自分で考えて行動してください。決して鵜呑みにせぬ様に。

ではまた。

日本たなご釣り倶楽部

釣りは伝承の遊びです。 現在、様々な釣りが消えています。 このたなご釣りも消えないように後世に伝えられたらと思います。