矢口高雄先生がお亡くなりになりました。

 本日SNS上で矢口高雄先生の訃報が飛び交っておりました。

 初めて著作に出会ったのは月刊少年マガジンだったかな?床屋の漫画の棚にあったのを子供ながらに読んでました。しかもアユの友釣り…。そう記念すべき第一話です。なんだか良く解らないまま読み進み子供ながら、何故に魚で魚を釣るのか??と思ったものです。その後、長編は週刊、短編は月刊と言うスタイルで描いてらっしゃいました。(明朗釣り漫画)

 そしてアニメが始まり、爆発的人気を得て空前の釣りブームが起きました。近くの西友にすら釣り具コーナーが出来たほどです。ダイワの商品が中心で並んでいましたっけ。ルアーはレーベルやスィンフィンの製品が馬鹿な子供を挑発していましたが貧乏なガキはコネリーとかロビンで釣れないバスを狙ってました…。嗚呼!かへるくん。(牛久沼が釣れ始めるまでまともに釣れる場所が無かった…。)

 アニメの方はとうとう裏番組のルパン三世を叩き潰したかと思ったら暫くすると原作とともに一平じいちゃんの死から始まる永遠に続くかと思った幸せな物語の破綻。そして現実を突き付けられた三平君の新たな再生までが描かれた見事な終焉を迎えました。後程、平成版が描かれていましたが残念ながら遂に令和版は描かれませんでした…。

 そういえば昔に中国に桂魚を釣りに行ったドキュメンタリーが放送されていましたが再放送しないでしょうかねぇ。他にも常見さんのキングとか則さんのストライパーとか凄い面子が憧憬を持ち魚に挑む素敵なシリーズもあったんですけど皆様ご存じ無いみたい…。

 三平ロス。という現実を突き付けられた我々は暫く右往左往するしかありませんね。三平君の様に再生の道筋が見つけられるかなぁ…。

 矢口高雄先生。今まで有難う御座いました。そしてお疲れさまでした。あちらでまた三平君を描いていてください。先生の作品をお迎えが来た時の楽しみとしておきますので…。今までの感謝とともにご冥福をお祈り申し上げます。


※「釣りバカたち」の皆様。矢口先生のご自分の半生を記るされたこちらも隠れた名著です。初版は1977年8月とか。コチラは加筆修正が施されております。)

 今ではあまり「バチヘビ」の様に書店では目にしませんが「マタギ」の様にお探し下さいませ。

ではまた。

日本たなご釣り倶楽部

釣りは伝承の遊びです。 現在、様々な釣りが消えています。 このたなご釣りも消えないように後世に伝えられたらと思います。